2024.7 韓国「国民日報」新聞(日本語) 


2024年7月 韓国「国民日報」新聞(日本語)

-記事原文-

教会と聖徒はいるが、牧師はいない。
日本の「無牧教会」現象が非常に深刻だ。
これといった対策がない状況で、
一部の教会は統廃合の手順を踏んでいる。

さらに大きな問題は高齢化と次世代の不在など悪材料が山積しているという点だ。
日本の教会が存廃の岐路に立たされている中、むしろ質的·量的成長を遂げ、希望を示す教会がある。

日本の京都駅からバスで30分ほど離れた右京区西院太田町。
バス停で降りて静かな住宅街を約10分歩くと、4階建ての建物に到達する。
一見平凡な住宅のようだが、
外壁に貼られた英語の看板文字がここが教会であることを知らせてくれる。

国際的使役を標榜する京都グローリーチャーチ(吉田義則牧師)だ。

吉田義則牧師は明るい笑顔で記者一行を歓迎した。
丹念に用意したお茶菓子は、有名ホテルのアフタヌーンティー(午後のお茶菓子)と比べても遜色がない。

「教会に訪問するすべての人を歓待する」と言ったが、うわさで聞いた通りだった。

この日の訪問には吉田牧師と特別な縁を持っている京都純福音教会のアン·ヘスク担任牧師が通訳として同行した。

吉田牧師は約30年前、
京都純福音教会の創始期の聖徒だった。
当時、執事だった彼は、京都純福音教会で初めて聖霊を体験し、救いの確信を得た。

牧師としての召命を受けたのもこの頃だ。
吉田牧師は、汝矣島純福音教会の設立者である故チョ·ヨンギ牧師の影響を受け、五旬節神学を学んだ。

京都グローリーチャーチは00年、家庭教会としてスタートした。
吉田牧師は家庭教会という特殊性を十分活用した。 隣人を対象に教会の敷居を下げ、皆を歓迎した。

健康な信仰共同体が構成され、福音化は自然に行われた。
教会が聖霊を充満すると、驚くべき復興が続いた。
聖徒たちが増え、教会も今の場所に引っ越した。

教会は地域福音化と次世代養育のために努める一方、移住民などのためのグローバル使役を積極的に繰り広げた。

日曜日の午前と午後、日本語礼拝と英語礼拝を行い、同時通訳を提供した。

すべての聖徒が霊性と知性を兼ね備えた信仰人に成長するように聖書の勉強と英会話、読書クラブなど文化学校も開いた。

次の世代のためには教会学校の日曜礼拝「Joyful worship」を活性化した。

5年前には信仰教育中心の「からしだねインターナショナルプレスクール」も設立した。
幼稚園費は他の所に比べて半分ほど安い。
現在、日本人をはじめ、米国人やイタリア人など7人の園生が通っている。
おかげで教会は1年365日、一日も子供たちの笑い声が止まらない。

吉田牧師は「中国キリスト教徒が6才の子供を連れて教会に来たが、日本語と日本文化に詳しくないので子供を養育するのに色々な困難を経験することを見てからしだねインターナショナルプレスクールを作ることになった」として「信仰を中心に言語、文化などの多様な教育と活動を提供しイエス様を愛する子供たちに成長させることが最も大きな目的だ」と話した。

使役は教会内に限ったことではなかった。 子供たちから成人まで全聖徒が宣教することを優先視した。

2002年から毎年フィリピン、タイ、台湾などを訪問して宣教活動を展開した。
最近はある聖徒の建築献金で北区森林の中に約1,000坪規模の祈祷の家を建てた。
祈祷の家は、初教派の祈祷の名所となり、全国から来た牧師と聖徒たちが祈祷の火をつけている。

特に教会の召命はイスラエル宣教にある。 教会が設立されてから約20年間、ユダヤ人の回復のために祈ってきた。
イスラエルを数回訪問し、過ぎ越し節と初幕節などを記念する行事も行った。

最近は「アリヤ」(散らばったユダヤ人を琴に帰還させる運動)使役などイスラエル宣教の域を広げた。

このため今年6月、韓国キリスト教宣教団体「ワンニューマンファミリー」(ソル·ウンス牧師)とともにフランスとイスラエルに行ってきた。

吉田牧師は「日本とイスラエルは全世界の教会と宣教師の祈りと献身、努力にもかかわらず変化しない国」とし「特に京都とエルサレムは平和の首都であり聖地であり偶像崇拝の地という歴史的な共通点が多い」と話した。

続けて「最後の時、日本とイスラエルの回復に向けた神様の摂理があるのではないかと思う」として「イスラエルのために祈ることは私たちの教会だけでなく京都、ひいては日本が持つ使命」と明らかにした。

韓国との関係にも集中している。
吉田牧師は韓国教会だけでなく、
日本内の韓国人教会と親交を深め、相互協力してきた。

今月も韓国教会で宣教チームが訪問し、交際の場が設けられた。
彼は、韓国と日本がイエス·キリストの中で愛で一つになる時、神の国を成していけると強調した。

吉田牧師は「韓国と日本は最も近い国だが、背を向けていて互いを眺めることができずにいる」として「韓国と日本がイエス·キリストの十字架を通じて互いに向き合う時、真の和解と許しを成し遂げ、初めて一つにつながることができる」と話した。

その一方で「申し訳ないが、多くの日本教会が韓国教会でしてくれることだけをしきりに期待して何か助けを受けようとすることがある」として「今は一方的な関係ではなく互いに協力する同役者になるように進まなければならない」と明らかにした。

よく日本を「宣教師たちの墓」と言う。 世界の教会と宣教団体が日本宣教のために多くの財政と人材を注ぎ込んだ。
しかし、数値で見た結果は驚くべきものではなく、惨憺たるものだった。
福音化率1%(キリスト教比率約0.4%)という「魔の障壁」は破られなかった。
西欧の宣教師たちは、日本宣教の失敗を宣言し、一人二人と去っていった。

にもかかわらず、韓国教会は日本宣教を見逃してはならない。 日本は韓国教会の特別な召命であり召命である。
韓国教会はまず、福音による者として、隣国である日本の福音化のために献身しなければならない。

そして、このすべてのことはイエス·キリストの十字架を通じて仇になったことを崩し、アガペー的な愛と献身で日本と和睦することから初めて始まる。

京都グローリーチャーチはその証拠となっている。